遠征交通手段を比較してみた
場所とシーズン、懐具合と前後のスケジュールによって巧みに使い分けたい交通手段。
要は何を重視して何を捨てるかですね。
あとは、「夜バスは寝られないので絶対ムリ!」とか「飛行機は落ちそうで乗れない」とか人によって好みがマチマチだと思うので、自分にあったものをチョイスしてください。
●昼行バス
個人的に、18きっぷ期間以外のシーズンに愛用しているのが、昼バス。
早起きしなくてはならないが、夜行バスで行くよりもはるかに体力の消耗が少ない、かつ安い。荷物少なくていいしね。
朝から張り切って観光したいところならアレですが、何度も行ってるような地域だと昼バスでいいやーと割り切ってる。
夜バスほど混まないし、空調も気にならないので比較的快適。
ただし、運行エリアが限られているので要注意。
- メリット
- 安い
- 無駄な時間を潰す必要がない
- 比較的取りやすい
- 地味に SA、PA が楽しい
- デメリット
- 乗り遅れたらアウト
- 年末年始・お盆・連休の渋滞、事故渋滞で到着時間が大幅に遅れることも
- 移動時間6時間程度までのエリアしか運行していない(正確には、運行していても開場時間に間に合わないケースが多い)
☆おすすめ
・キラキラ号(ホットドッグ)
通常、土休前日などは値上がりするものだが、回数券を購入すれば値段据え置きで乗れる。
回数券6枚も使い切れないやーという人はオークションでのばら売りを活用するとよし。
本州、四国内の主要都市は網羅しているので、重宝するはず。
PC、モバイルの予約に対応。
●夜行バス
シート数(3列 or 4列)、トイレの有無、運行会社(鉄道会社の正規路線 or それ以外のツアーバス)などで費用が変わってくる。
そりゃあ3列(シートがすべて独立しているもの)でトイレ付に越したことはないですが、バスにしては値が張ってしまうので、4列トイレなしで割り切るのもよいと思います。
慣れるとそんなに辛くもなかったり。
同じルートであれば会社や便によってかかる時間もほとんど変わりません。
魅力は何と言ってもライヴ終演後に移動でき、翌朝には帰れるところ。お金がないとき、翌日仕事や学校があるときの常套手段。
ちなみに、4列で見知らぬ男女を隣り合わせにすることはない、はず。
- メリット
- 宿泊費が浮く
- 体力を消耗する
- デメリット
- 往路の場合、翌朝の時間つぶしが意外と面倒
- 体力を消耗する
- 乗り場がわかりづらい(複数の会社のバスが発着するため事前の念入りなリサーチが必要)
☆回数券を活用する
昼バス同上。
☆おすすめ
・JJライナー
値段的におすすめ。東京←→大阪3,900円という、関西方面の最安値ではないかと。
[豆知識] 正規路線とツアーバスの話
昼、夜共通のいわゆる「高速バス」の話。
大きくわけて、国土交通省認可の「正規路線」バスと、旅行代理店がツアーとして運営している「ツアーバス」の2種類があります。
近年価格破壊が起きて、格安で乗車できるようになったのは、ツアーバスが拡大しているからですね。
正規路線の場合、価格設定は高めですが、万が一のときにツアーバスよりも補償がよいかも、ぐらいのお守り程度かと考えます、個人的に。交通事故はどこに乗ろうと起きるときは起きるだろうし。ま、安いもんには理由がある、というのを承知で乗るのがよいかと。
Wikipedia の比較が詳しかったので、こちらをどうぞ。
●鈍行(普通列車)
18きっぷ使用期間にこれを使わない手はない。
バスと違って時間が決めウチでなくていいところが魅力。よっぽどな地方は別として、1本乗り過ごしても次があるという安心感。
個人的感覚だとバスよりも眠りやすく、気分転換もしやすい。
時刻表必須。
- メリット
- 比較的、運行ダイヤに信頼がおける
- 18きっぷの場合、非常に安価
- デメリット
- 時間がかかる
- 地方によっては乗り継ぎの悪い路線も
☆青春18きっぷを活用する:5回分11,500円
利用期間が限られますが、ぜひ活用したいのが青春18きっぷ。18とついていても年齢制限なし、24時をまわるまで普通・快速で行けるとこまで行けちゃう人気のトクトクきっぷ。
1枚で5回(人)分。必要な回数、期間内のどのあたりで使用するかを検討した上で、オークションや mixi などでの入手、放出もうまく活用したい。
利用期間は、春(3月1日〜4月10日)、夏(7月20日〜9月10日)、冬(12月10日〜1月20日)の年3回。ツアーともよくかぶる時期なのがありがたいトコロ。
詳細は Wikipedia をどうぞ。
☆学割を活用する:乗車料金2割引
営業キロが101キロ以上になる場合、乗車料金が2割引になる(特急・グリーン料金には適用不可)。
学校から発行される「学生・生徒旅客運賃割引証」を窓口で提示すれば OK。学割証は学校の窓口や自動発行機で入手可。ただし年度内で発行枚数に制限があるので、要注意。
学生で、かつ18きっぷ利用期間以外で遠方への遠征予定があれば活用してもいいかも。
●新幹線
これ以上快適で速いものってない気がする、新幹線。当然高いのがネック。チケットショップなんかでも500円引き程度の割引という世知辛い交通手段。
当日中にどうしても快適に帰りたい、とか移動に体力&時間を使いたくない人向け。セレブ向け。
- メリット
- 速い
- トイレの心配不要
- 終演後の移動もしやすい
- デメリット
- 高価
- 繁忙期は混む(下手すると座れない)
☆ぷらっとこだまエコノミープランを活用する:東京←→大阪 10,000円
意外と知られていないのが「ぷらっとこだまエコノミープラン」。
新幹線に乗れて(しかも1ドリンク付。アルコールも可)10,000円なんて!という驚きの格安プラン。
乗車券ではなく、旅行パッケージの扱いであるため、JR の窓口では販売しておらず、当日購入は不可。また乗り遅れた場合の振り替えも不可など制約も多いけれど、しっかり把握して利用すればかなりお得。6,000〜7,000円かけて夜バス乗るんだったら、ぷらっとこだまでいいんじゃね?と思えてくる。
☆学割を活用する
項目「鈍行」のところに同じ。新幹線の場合、チケットショップよりも何よりも学割適用がいちばん安くなることが多い。
●飛行機
場所によっては新幹線よりも安かったりする、あなどれない飛行機。とくに各種割引や、キャンペーンは見逃せない。
スターフライヤーなんて東京←→関西、9,000円で行けちゃったりするからね。
あとは地域的に飛行機以外の手段が考えられないところも多々あるので、早めの予約で賢く安く飛ぶべし。
- メリット
- 何しろ速い
- 荷物が多くても快適
- デメリット
- 高価
- 天候不良で欠航になることも
- 最終便が早いため、終演後の移動は厳しい
- 空港までの移動時間、費用がかかる(福岡空港を除く)
☆株主優待券を活用する
JAL、ANA の株主優待券を使えば、正規料金の半額で購入できる。繁忙期も使えるのがうれしいポイント。オークションやチケットショップで購入後、チケットを予約・購入することになる。
☆チケットショップ(金券ショップ)を活用する
チケットショップに出回っているのは、いわゆる格安航空券。変更や再発行が不可など制約も多いが、これも賢く使えば安く飛べます。
☆スカイメイトを活用する
満12歳以上22歳未満限定で使える割引。事前登録が必要、当日空席がないと搭乗できない(=繁忙期は事実上乗れない)、予約不可など制限も多いが、懐寂しい若者の味方。
●自家用車
個人的には1度も使ったことないんですが、同志が集えばこれほど割安なものもないかも。
- メリット
- 人数が集まればかなり割安
- 時間に左右されない
- 荷物が積める&ロッカー不要、着替えもできる
- 最悪の場合、寝床になる
- 地味に SA、PA が楽しい
- もしかしたらメンバーのバン車とどこかで会うかもね
- デメリット
- 連休、年末年始、お盆などの渋滞に巻き込まれるとアウト
- ドライバーは疲れる
- 都心の場合は駐車場探しが大変&駐車料金が高い
- 当然、免許持ってる人がひとりは必要
- 長距離すぎる運転は厳しい
●フェリー
いちばんなじみのない手段ですが、若かりし頃は活用していました。
飛行機以上に便が少なく限られるため、メンバーやら同種の奇特な人などいろいろな遭遇率が高い。
- メリット
- 安価
- メンバーといっしょになるかもね
- デメリット
- かなり時間がかかる
- 港が遠い
- 船酔いの可能性も
- 天候不良で欠航になることも