全国ライヴハウスガイド

日本全国津々浦々のライヴハウスに行って収集した情報をアーカイブ。

日本武道館



矢沢永吉について追記。 [2010/03/01]
・センターステージについて追記。 [2009/04/27]


ぜんっぜんライヴハウスじゃないじゃん!というツッコミが入りそうですが。
ライヴハウス武道館へようこそ!」だからいいのだ。
今週末武道館なので、予習復習がてら。

●歴史

読みは「ニッポンブドウカン」が正しい。
オリンピックの会場(柔道)のひとつとして作られ、1964年9月に完成。
柔道・合気道・剣道・弓道・空手などの武道やダンス、マーチングバンド・バトントワリングの競技会(大会)・演武会などに使われるほか、コンサートや格闘技(プロボクシング、プロレスリング、総合格闘技)の興行会場、大学や企業などの大規模な入学式・卒業式・入社式の会場として等、幅広く使用される(Wikipedia より)
なので、「初武道館は小学生のときに空手で」といったバンドマンも実在したりする。
武道館はロックバンドに限らず、音楽を生業にしている人には特別な場所。
「聖地」というか「殿堂」というか、キャパシティというよりも武道館ブランドによるところが大きい。なので、観る側も「見えない」とか「音が悪い」とか言っちゃいかんのです。

●立地

最寄は九段下2番出口ですが、別に神保町でも市ヶ谷でも飯田橋でも歩けます。
九段下3番出口北の丸スクエア内1F にセブンイレブン、B1F にスタバ、目白通り沿いにファミリーマートミニストップ、5番出口付近にマクドナルド。
基本的に九段下近辺は何もないので、早く着いたら北の丸公園内でだらだらまったりするのをおすすめする。雨が降ると屋根がないので悲惨なんですが。
駐車場側に喫煙所兼カフェみたいなところがある。軽食とかアイスクリームなんかが良心的価格で売ってて、かつまったりできてよさそう。今度行ったら食べよ。

●つくり

席は東西南北で表記される(アリーナ以外)。
たいがいのライヴでは、北にステージを設置するため北側(北東、北西含む)の客席は開放されず、見切り席は黒いシートで覆われる(例外として「バックヤード席」などという追加席が販売されることもある)
なので、公式キャパシティは14,000人だけど、通常のライヴだと8,000〜10,000人入れるのが相場です。

・アリーナ
公演によって席はまちまちのため、固定の座席表はなく、当日まで心が休まらない。
当日券がアリーナ席だったり、当日急遽前方ブロックへの移動になったりするのが武道館マジック。
アリーナチケットを入手しても、あれやこれやとググって過去の座席情報をさらってみたり、どのポジションか定かでないチケットに高額を出したり、きっといろんな人が泣いたり笑ったりしてるんだろう。
多くの公演では大がかりな撮影部隊を投入するので、最前列でもステージから5メートルぐらい離れます。
運よくアリーナ前方席をゲットできても、遠いことだけは覚悟する必要あり。投げたピックなんて絶対届かないよあれ。
ノリはたいがいアリーナがいちばんいいと思う。FC 優先でとったり、けっこういい額積んでチケットを入手しているコアなファンが集結しているのを考えれば当然といえば当然か。
アリーナ席&1F 席は専用入口。

・1階席
武道館の開放感をいちばん体感できるのは1階席じゃないかな。アリーナだと1、2階が見えないし。
1階南前方は関係者席になること多し。さりげなくチェックしよう。
上手、下手に花道がつくられることが多いので、唯一メンバーに近づけるポジションです。

・2階席、立見
見にくいので世間的には人気のない席ですが、個人的にはいちばんここが好き。とりわけ初武道館なんかの記念碑的なライヴならなおさら2階席を選ぶ。会場の熱気、気合、緊張感、一体感、みたいなもろもろが感じれられて、感動を煽ってくれるから。
当然ステージはちっちゃくて、よく見えないですが、武道館だからまぁそれもよし。
アンプラグドなんかでまったり座ってみるならアリーナ推奨。

・物販
場外特設テントにて。武道館クラスだとだいたいどの公演も長蛇の列です。終演後は売り切れる可能性大なので、早めに行って購入しましょう。

・花
ここぞとばかりにお祝いの花が届けられるのが武道館。開場前から正面入口前に飾られるので、知られざる友好関係や芸能界の政治関係などをチェックするとよいでしょう。


<センターステージの場合>


稀に遭遇するのが、アリーナ中央にステージを設置する、センターステージ。
先日の氣志團がこれでした。北側に花道、四方にスクリーンを設置してた。
一般的な北側のステージよりもはるかに近く感じられるが、ステージが回転して後ろ側になってしまうと、何というか置いてけぼり感があってセツナイ。全方位一気に盛り上げるってのはどう考えても難しいなあれ。
オリコンの記事によると、動員は12000人。これぐらいが音楽使用の場合はマックスかもね。

●豆知識

Wikipedia による気になる豆知識。

設立された頃は「日本の武道の聖地」的な意味合いが強かったため、1966年にビートルズのコンサートが行われた際には「日本の武道文化を侮辱する」などとして異を唱える者も多かった

何事も初めてやるってたいへんなことなんだな。先人いてこその今ってのを痛感する。

会場使用条件がとても厳しく、団体が1年以上経営、存続し決算書の公開が求められ、使用した際の黒字が計算でき、会場側が負債を背負わない見解が出来て、初めて使用が認められる。

今まで武道館公演を成し遂げてきた人たちがみんな立派に見えてくる。
いや、立派なのはあれか。イベンターか。

柔道の際に使用される数百枚の畳はアリーナの地下に収納されている。

こういうのを知っちゃうと、アリーナ席で一斉にジャンプするのが怖くなるぞ。床が割れたら畳地獄か。

大道場の天井に掲揚してある日章旗はいかなるコンサート・イベントの場合でも降ろしてはいけないことになっている。

武道館が武道館たるプライドか。

英語版ウィキペディアにおける日本武道館の項目には「多くの西欧人にとって Budokan の名は大規模なロック・コンサートと同義」と記されている。

チープトリックの功罪というか何というか。

史上最多公演アーティストは、矢沢永吉藤井フミヤ(2008年12月31日現在102回)

フミヤすごいなー。2人はこの後ずっと競り合っていくんでしょう。

史上1日最多公演は SMAP の6回。

全公演口パクだったとしてもすごい。儲けもすごそう。全通した人はいるのかな。

最多動員数は SIAM SHADE の解散公演。

知らなかった。どんな方式で何人入れたんだ?

ちなみに、重大なことを明記し忘れていことをコメントでご指摘いただいたので、追記。

1977年:当時のファンは、いわゆる不良少年、無頼者の印象の人間が多く、矢沢自身に非はないが、会場貸出拒否、ファンの暴走、世論等数々の難題を克服して日本のロック・ソロアーティストとしては初の日本武道館単独公演を敢行。

もちろん、永ちゃんです。


●そのた

オフィシャルサイトが案の定偏っててツッコミどころ満載なんですが、命に危険が及びそうなんでスルーしときます。

[DATA]

日本武道館
東京都千代田区北の丸公園2-3 北の丸公園
TEL:03-3216-5100(代表)
アクセス:東京メトロ東西線 / 半蔵門線 / 都営新宿線「九段下」駅2番出口より徒歩5分
キャパ:最大14,471(1階固定3,199、2・3階固定7,846、3階立見480、仮設席アリーナ最大2,946)
駐車場:約560台(北の丸公園駐車場、8:30〜22:00)
座席表:こちら(pdf)
売店:1階にお菓子、飲み物程度の売店あり
http://www.nipponbudokan.or.jp/

●地図


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●筆者の参戦履歴

2011/12/05 毛皮のマリーズ 「Who killed Marie?」
2010/02/11 cali≠gari 「マストライブ『解体』」
2009/04/27 氣志團氣志團現象2009 GIG AT THE BUDOKAN「鼓動」」
2008/09/21 筋肉少女帯 「サーカス団、武道館へ帰る」
2000/01/07 SEX MACHINEGUNS宇宙刑事ギャマンVSバンキンマン(はんとに?)」
1999/12/18 PENICILLIN 「We are PENICILLIN 1999」
1999/12/17 PENICILLIN 「We are PENICILLIN 1999」
1999/10/29 千聖SMASH MISSLE 1999」
1999/06/20 machine 「DEAD STOCK TOYS」
1999/06/19 machine 「DEAD STOCK TOYS」
1999/06/09 CHAGEASKA 「20TH ANNIVERSARY Premium Live」
1998/12/18 PENICILLINMAD MEN TOUR」
1998/12/17 PENICILLINMAD MEN TOUR」
1998/04/01 MALICE MIZER 「merveilles〜終焉と帰趨〜」
1997/08/16 PENICILLIN 「mouth to mouth」
1997/01/29 L'Arc〜en〜Ciel 「Carnival of True」
1996/07/25 PENICILLIN 「Dream for Another Gate '96」