全国ライヴハウスガイド

日本全国津々浦々のライヴハウスに行って収集した情報をアーカイブ。

地方別分析



独断と偏見と経験による地方別分析。
説明が難しいけれど、微妙なノリの差とか MC に対する反応とか、やっぱり土地柄ってあるんだなと痛感できるのが全国ツアーの醍醐味。

●東京

3大ライヴハウス密集地帯は渋谷、新宿、下北沢か。
他の地域と違って、最寄駅だけわかってても、場所の詳細を頭に叩き込んでおかないとハコまでたどりつけないのが東京の罠。地方の定番技、ソレっぽい人の後に着いていく、ってのも使えません。
アーティストや公演にもよると思いますが、おおむね良くも悪くも「慣れすぎている」のが東京の客の特徴でしょう。冷めてたり、シビアだったり、お決まりにはとりあえず応える、みたいなノリだったり。まぁこれはいたし方ないかなと。
よっぽどのことがない限り、東京をハズしてツアーやるとか、イベントやるとかってこともないんで、やっぱライヴ好きなら東京住まいがいちばん便利です。
再結成ライヴとか解散ライヴなんて絶対東京だしね。

●関東

都心から1時間ほど離れるだけでチケットがとりやすくなったりもするんだからあなどれない。ノリ的には東京と大差ないですが、ハコによってはザ・地方な雰囲気に満ちていたり、メンバーに話しかけやすかったりとか、そんなアクセスのよさ+地方のオイシイところみたいなものを兼ね備えているところもある。
ツアーで、東京 or 東京以外の関東、で参戦を迷うようだったら、東京以外をおすすめする。
ちなみに、水戸、宇都宮、高崎あたりだと東京まで普通に日帰りできます。公演によっては鈍行帰りも可能なエリア。

●大阪

関西バンドじゃない限りは、キャパが東京より少し小さくなる程度で、ノリや雰囲気はおおむね東京同等だと思う。だいたいどのバンドも。
多くのハコはミナミ(心斎橋、難波)に集中。
あ、関西バンドのエンタメ力(MCとかステージングとか)の高さは異常。パートを問わず(ヴォーカル以外も)気の利いた MC ができるのはやっぱり関西の底力だと思う。

●名古屋

昔から独自の音楽カルチャーが発展している名古屋。名古屋系があんなに発展したのって結局のところなんだったんだろう。
ジャンル問わず「名古屋の客はアツい」というのもよく聞く話で、「ツアーで名古屋は絶対に飛ばさない」というバンドもいたり。
東京圏からだと鈍行でも6時間、新幹線1時間30分というアクセスのよさが魅力。
昼バスのラインナップも充実しているので、東京を朝イチで出れば、メンバー入りの時間(昼過ぎ)には着くのもポイントが高い。
名古屋は地方の中でも比較的ハコの歴史が古く、個性の強いとこも多い。
栄、大須今池などに分散。土地柄なのかゆるい(悪くいうと仕切り切れていない)ハコが多い気がする。

●仙台

名古屋同様、東京圏からだと鈍行でも6時間強、新幹線1時間30分というアクセスのよさが魅力。
鈍行の場合は東北本線常磐線の2通りあるけれど個人的には東北本線の方が乗り継ぎがよい印象。東海道線なんかと比べて本数が少ない&空調がよろしくないので要注意。
人口の割にはハコの絶対数が少ない気が。仙台バンドが少ない気がするのもこのへんに原因があるのかな。

●広島・岡山

なんかやたら厳しいハコが多い印象。出待ち・入り待ち、ダイヴ・モッシュ禁止のみならずジャンプ禁止とか。
実は行ったことないんで、ノリは不明。
岡山あたりだと大阪まで普通に帰れますね。

●博多

札幌か博多かと言ったらツアー入賞率が高い方は博多。やっぱり新幹線が通っているというのはいろんな意味で大きい。
福岡空港が博多にかなり近いというのも大きなプラスポイント。開演時間が早い公演だと東京まで日帰りで行ける。

●札幌

博多に比べるとちょっと弱いけれど、ハコの数はそこそこある。個人的に札幌はあんまり行ってないんで、分析できるだけの情報が少ないなー。
ツアーで新潟→札幌、札幌→仙台、とかの流れが多いのはフェリーの関係。
あと、雪まつりの時期に要注意。

●新潟・金沢

そんなに規模が大きくない全国ツアーでも入賞率が高い新潟。人口からしても謎だったりするんですが、個人的にはフェリーの関係が大きいんじゃないかと踏んでいる。
北海道へのフェリーって新潟か仙台かの二択なのよね。メンバーが車移動するインディーズバンドはもちろん、メジャーバンドだって機材は車なわけですからね。
金沢はもうちょっと大きいキャパのハコがあってもよいような気がする。